その店は「レ・ボシュワール」。

kayが電話をかけ、8時に予約をした。早めに出かけたのだが、稲葉本のアバウトな地図で迷い、ウロウロしてしまった。
それでも、店に着いたのはちょうど8時。ぼくやはどうしようもなく日本人だ。
それにしても、この時間なのに日は高く、暑い。
どうせならヴェルサイユで天気回復してほしかった。

店の前にはすでに数人の客が待っていた。
時間ちょうどに、年配のおじさんがでてきて鐘をならし、イッツ・ショーターム、と言ってみんなを笑わせた。
店内はかなり広く、素朴でいい雰囲気。

やがて別の若いギャルソン(といって、もここもジーンズにTシャツだが)がやってきた。
英語堪能でハンサム。ユーモアを交え、楽しくメニュー選びに付き合ってくれる。
「何がお勧め?」、「そのどちらがいい?」と訊くたびに、にやりと笑って「おなかすいてる?」、「おなかいっぱい食べたいの?」って言いながら、いろいろ話してくれるのが嬉しい。

ボリュームがありそうな感じだったので、メインには魚と豚とをひと皿づつにした。
だが、そのまえに何か前菜でワインを飲みたい。
何がいいだろうと聞いた。
彼は、またニヤリとして「エスカルゴはどうだ」との回答。

これが、うまかった。こんなにカタツムリがおいしいとは、恥ずかしながらこの歳までしらなかった。keeとぼくであっという間に一皿を平らげ、すぐに追加すると、彼はまたニヤリ。

少し離れたテーブルを見ると、一人で来ていた男性客が、エスカルゴの大皿で、ワインを一本ゆっくりと飲んでいた。

メインは魚も豚肉も、とてもおいしかったし、ボリュームもあった。


パンもデザートも食べるのだから、ぼくらにはこれで十分だった。
でも、ぼくらは、もっと食べたかった。
で、またかれを呼んで、もっと何か食べたいと相談した。
かれはまた、にこやかにつきあってくれた。
野菜たっぷりのスープをもらった。これが、またおいしかった。

だが隣テーブルのドイツ人グループは、メインをふた皿づつ食べていた。
反対隣のテーブルに座っていたフランス人の男女カップルは、サラダにメイン。ゆっくりとおしゃべりを楽しみながら、ワインを空けていた。
そうして、すばらしい雰囲気の中で、最後の夜は更けていった。

10時をだいぶ回ったところでぼくらは腰を上げ、ハンサムなギャルソンに礼を言い、一緒に写真撮影をして、店を出た。


posted by shiai at 00:06|
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paris 2006
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